「ぼくのかんがえた さいきょうのチャイ」のつくりかた
涼しくなってきたので、煮出し紅茶など淹れてみました。
数年前からなんとなく作っているやり方と材料を、備忘のために書いておきます。
---
【ポイント】
- 好きなスパイスを挽いて入れる
- 茶葉を多めに使う
- 牛乳を煮立たせない
---
【材料】
・スパイス:好きなものを好きな分量、比率で。
コリアンダー、オールスパイス、カルダモン、クローブ、胡椒(ホール)、シナモン、しょうが など。
今回は以下の写真のものを。
↑左上から時計回りに、コリアンダー、オールスパイス、ピンクペッパー、カルダモン、クローブ
薬師(くすし)、になった気分で、乳鉢を使ってごりごり挽いていきます。
煮出すだけでも香りは出るとは思いますが、砕いたほうがよさそうです。
カルダモンはさやに入っていて、乳棒でつついてもやりづらいので、あらかじめほぐしておきます。
(さやも実も入れる)
↑スパイス達をほどほどに細かくする
スパイスはなければないし、分量も適当ですが、チャイらしさを出すにはカルダモンとクローブが重要だと思っています。
今回は生の生姜ではなく、粉末の生姜湯を使っています。
生姜湯は、うっかり購入して以来、ただ飲むだけでは消費しきれないのであちこちに入れています。
要は、生姜+砂糖だな!と割り切ってからは、豚肉のしょうが焼きなどの料理にも使います。
(焦げやすくなるので要注意ですが)
生姜はわざわざ可食部を刻まなくとも、料理用に剥いた皮の部分を転用しても香りがよいです。
・茶葉
アッサム、ウバ、その他も、ミルクティー向きのものなら何でも良いと思います。
CTCタイプのものが気分が出てよろしいのですが、今回はリーフタイプで。
コスパ重視で、「日東紅茶 こく味のある紅茶」を買ってみました。135gで約500円と、破格。
スパイスをしこたま入れてしまっても紅茶にあまり申し訳なくないし、
量を惜しまずに使えるのでよい。スーパーで買えるのもありがたい。
・牛乳
普通の牛乳。低脂肪乳じゃない方がいいです。
【作り方】
・手鍋に水とスパイスを入れて加熱し、数分沸騰させる
水は最終的に作りたい量の半分より少し多い位を。ぐつぐつしている間に減るので。
・茶葉を追加し、数分煮出す
鍋の中身がとたんにダークになるので、魔法使いの気分です。
↑ここまでは火に気をつければ余所事をしていても大丈夫。
・砂糖を好きなだけ入れておく
どの段階で入れても味には大差ないと思うのですが、牛乳を入れて液量が増える前に入れておくようにしています。
精製の粗い砂糖の方が感じが出ると思います。チャイは、カロリーを気にしながら飲むものではないので、少し甘すぎくらいでもいい。
・鍋の液体と同じくらいの量の牛乳を追加。かき混ぜながら加熱し、煮立つ前に火を止める
この作り方でいちばん気をつけているのが、ぜったいに牛乳を煮立たせないということ。
加熱ムラのないようにぐるぐる混ぜて、鍋肌からふつふつするのも待たないくらいでおしまいにします。
どうせ熱々は飲めないのだし、ぬるくない程度に温まればよいのです。
牛乳の風味にこだわっている……というより、煮立たせると洗い物がめんどうだから、というのが大きいです。
もし、煮立たせてしまいかけたら、火を止めてからカップに注ぐまでに少し待ちます。
こうすると、鍋にいる間に牛乳の膜が張ってくれて、飲むときに邪魔じゃなくなるので。
小さい頃に読んだ、ドリトル先生だったか?こども向けの小説で、変わった文化(小人の世界だったかな……)のお茶会に招かれて、「牛乳の膜を掛けておく道具」というのが出てきたのを思い出します。確かに、カップの縁は論外として、スプーンに引っかけても見た目がよろしくないし、悪くないアイデアです。
---
飲むまでに時間がかかるわ、洗い物もたくさんでるわという訳で、時間と心にゆとりのあるときしか作らない代物なのですが、たっぷり2杯を飲み終わる頃には体がすっかり温まるチャイです。