気合いを入れる日のようかんバタートースト
空腹になったときに、パフォーマンスが低下しやすい人間だという自覚がある。
子供のようだと思うが、自覚があるので、できる限りの対策をする。
「ようかんバタートースト」は相当腹持ちがよい。
気張って仕事をしないといけない日、昼食が後ろ倒しになりそうな日におすすめ。
ようかんを5mmくらいにスライスして食パンに載せ、トースターで焼く。焼けたら、薄く削ったバターをようかんのすきまに並べる。ようかんの上に乗せてしまうと溶けたバターがこぼれやすくなってしまうので、要注意。
ようかんの甘みとバターの塩気が絶妙。糖質と脂質をガッツリと取れて、なんだかガソリンを体に満たしてるような気分になれる。
二日酔いの朝などには絶対に食べられないメニューである。腹持ちの良さの先には、胃もたれという状態があるのかもしれない。
まあ、成分的には、あんこバタートーストと大して変わらないのだろうが、ようかんの方が寒天で固められている分、取り回しが良い。
なお、パンは厚切りの方がいい。4枚切りまで行かなくてもいいかもしれないが、5枚切りくらいの厚みがあったほうが、羊羹の重みにパンが負けないのでよい。
ようかんを、適当な大きさに切り分けて冷凍しておくと、保存が利くので便利だ。
使用した食材から、およそのカロリーを算出してみたのが以下。
・ようかん 150 kcal/50 g
・食パン 184 kcal/5枚切り1枚
・バター 75 kcal/10 g
合計で409 kcal。このカロリーをご飯だけで食べるなら、おにぎり2個分くらい。
コメだけ食べるよりも、感覚的には保つような気がしている。バターのおかげと、寒天の力ではないかと推察。
ついでに「ようかん」と「あんこ」の栄養成分を調べてみた。
文部科学省がデータベースを提供している。
https://fooddb.mext.go.jp/index.pl
ようかんは、あんことは違いそうだと予測していたが、
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 乾燥重量 | |
---|---|---|---|---|---|---|
kcal | g | g | g | g | g | |
豆類/あずき/あん/こしあん | 155 | 62.0 | 9.8 | 0.6 | 27.1 | 38.0 |
豆類/あずき/あん/つぶしあん | 244 | 39.3 | 5.6 | 0.6 | 54.0 | 60.7 |
菓子類/ようかん/練りようかん | 296 | 26.0 | 3.6 | 0.2 | 70.0 | 74.0 |
しかし、水分の割合がずいぶん違うので、これを差し引き、乾燥重量あたりの成分を算出。
乾燥重量100gあたり | エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | |
---|---|---|---|---|---|
kcal | g | g | g | ||
豆類/あずき/あん/こしあん | 408 | 25.8 | 1.6 | 71.3 | |
豆類/あずき/あん/つぶしあん | 402 | 9.2 | 1.0 | 89.0 | |
菓子類/ようかん/練りようかん | 400 | 4.9 | 0.3 | 94.6 |
エネルギーの差は、ほぼなくなったので、通常食べる状態でのカロリー差は水分含量の問題だけみたい。こしあんというのは、けっこう水気のあるものなのだな。この辺りはメーカーや作り方によっても違いそうだが……。
また、乾燥重量あたりのたんぱく質量は、こしあんが多い。なんとなく、粒あんのほうが豆の皮が入る分、"栄養"がありそうな印象だったが……。漉すことで、ある程度可溶性の成分が入りやすいということ?もしくは、タンパク質含量の少ない豆の皮が除かれて、豆のメインの部分、胚乳の比率が高まるということか……?
練り羊羹は同じ重量であれば、炭水化物が多め。お菓子として加工されている分、糖質が多いか、もしくは材料に追加されている寒天のせいか(お菓子だけに製菓)。
栄養成分であんを選ぶということも少ないだろうし、レシピによって大きく異なるだろうが、なかなか興味深いデータだった。
こんなWEBサイトが出来ているとは知らなかったなぁ。概要をみると、1994年から基本設計が始まっていたようだ。
https://fooddb.mext.go.jp/whats.html
期間ごとに個別食材へのアクセスランキングなども見られる。この推移を見たりしても面白いかもしれない。
また、自由研究向きの材料を見つけてしまった……。